2008.11.10

理想的コミュニケーションの不可能性について2

この記事は哲太が書きました。

 前回の記事「理想的コミュニケーションの不可能性について」で、準備としてアインシュタインの相対性原理を用意しました。これを使って、異なる主体における認識の差について考えましょう。

3.身体の慣性系

 主体というものが何でできているのかというのは難しい問題であり、身体と精神に分かれているのかいないのか、その他いろいろな議論が主に哲学において、あります。ただし、身体無しに主体があるということは、普通のヒトについては、考えられません。かならず身体が存在します。ここでは、身体の上に精神があるのか、精神に身体が付随しているのか、ということは問題にしません。身体が存在することが重要なのです。

 どこからが生命でどこからが生命ではないのか。これも難しい問題であり、器官を分割していって細胞までいけば、そこから身体が復元可能なのか、はたまたまったく異なる機構によって生命という概念が与えられているのか、これも分かりません。ただし、身体が細胞から成っていることは疑いようのない事実です。

 さらに細胞は何から成っているのかというのも、素粒子論的難しさをはらんでいます。どこまで小さいものを考えれば、最小単位にたどりつくのか分かりません。ただし、その最小単位は既知の、もしくは未知の物理法則に従うと断言できます。



続きを読む "理想的コミュニケーションの不可能性について2"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

理想的コミュニケーションの不可能性について

この記事は哲太が書きました。

 自分の言ったことを感じたままに伝えられない。経験的に誰もが思っていることがあります。だから面白い。このコミュニケーションの不可能性について考えました。

1.理想的コミュニケーション

 まずは、理想的コミュニケーションとは何か。これについて考えます。先ほどの言葉を繰り返せば、言ったことを感じたままに伝えることができれば理想です。これを解析的にとらえることができるようにしたいです。

 発話者は伝えたいことについて”感覚”していることがあります。これを言語化し、相手と共有しているルール、つまり言語的情報に置き換えます。聞き手はこの言語的情報を受け取り、これを”感覚”します。この一連の行為をコミュニケーションと呼ぶことにしましょう。

 理想的コミュニケーションは、この感覚が全く同じであることであるとしましょう。”感覚”を定量化するためにはどうすればよいでしょうか。

 これに答えるために、感覚する、認識する、といったような行為を物理的範疇まで引き下げたいと思います。用いるのは、アインシュタインの相対性原理です。

続きを読む "理想的コミュニケーションの不可能性について"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.24

生きる時間、見る歴史

この記事は哲太が書きました。

時間と空間については、気になることがいくつかありますが、最近の議論からまとまったアイデアを書いてみたいと思います。

1.時刻と時間の性質

まず最初に、時間の流れは時間軸上を考えるものとします。時刻とは時間軸上のただ1点を指し、時間とは時間軸上の1つの範囲を指します。

時間の連続性、つまり途切れずに続いているという性質を認めることにしましょう。すなわち、10月20日の次の日がいきなり10月30日になることは無いという範疇で考えることにします。

この連続性を仮定した場合、現在と呼ばれる”ある定まった時刻”の直前の時刻が、現在に影響することは間違いないでしょう。経験から、その直前の時刻だけではなく、かなり大きな範囲の前の時間、極端に言えばすべての前の時間に依存して現在が決まっていると感じることもあるかもしれません。

続きを読む "生きる時間、見る歴史"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.13

部屋の整頓に関するエントロピーの考察

この記事は哲太が書きました。

放っておくと部屋は汚くなっていくというのは、たいていの人が経験することでしょう。なぜ汚くなっていくかといえば、我々は部屋で生活をしますが、生活をすると整頓されたものを乱雑に置き換えるという作業が必ず必要になるからです。例えば、本を読むには、綺麗に並べられた本の配置に乱れを作らなくてはならなくなります。

熱力学第二法則といえば、いわゆる”エントロピー増大の法則”ですが、これはなぜかみんな大好きでよく知られています。「部屋が汚くったって仕方ない、だってエントロピーは増大するのだもの」という議論はちょっとした正当性が感じられます。このことについては後ほど議論します。

熱力学的なエントロピーの意味をよく分かっている人は少ないかもしれません。上にWikipediaのリンクを張りましたが、これを読んでエントロピーとは何ぞと語るのは困難な仕事と思われます。実は、僕も熱力学は苦手でして、あまりエントロピーの詳しい導出には触れずに、多くの人同様、この偉大な法則の結果をもてあそぶことにしましょう。

続きを読む "部屋の整頓に関するエントロピーの考察"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.10

等値性の範囲2

この記事は哲太が書きました。

4.等値で結ばれる「関係」という名の要素

普通の意味では、数値と数値の等値性、すなわち数値的な等価性をいうのが式です。例えば1+1と2は等値です。式と式の等値性、すなわち関係性の等価性をいうのが等値変形です。例えば5x+y+4=0とy=-5x-4は等値です。

ここで等価という言葉を使いましたが、まあ等値と同じです。ただ「値」というのはやはり数直線上にあるものというイメージがありますから、価値が同じという捉え方の方が構造的にフィットすると思います。

ここから先は数学的なイメージを外したほうが分かりやすいと思いますが、同様の構造を考えれば、”「等値変形」の等価性をいう”という関係を考えることができるでしょう。いや、等値変形というネーミングが悪いですね。今考えている抽象の段階では、「等値変形」というのは1+1や2といった要素と同じレベルです。つまり、ある集合に属するです。



続きを読む "等値性の範囲2"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«等値性の範囲