カテゴリー「1-13.心理学」の2件の記事

2009.03.16

物理学と心理学とを比べてみる

この記事は哲太が書きました。

 心理学に興味はあれど、なかなか手が出せません。字を見ると、こころのことわりとあります。古くはデカルトにさかのぼって、心は物と対照的です。ニュートン以降、物理学が成功を収めてきたにもかかわらず、現代の心理学にそれほどのブレイクスルーがあったという話をあまり聞きません。

 はじめの物理学というと、アリストテレス(前384-前322)になります。アリストテレスの理論はまったく説得力のあるもので、普通に触れる物の仕組みをうまく説明 しているものだと思います。しかし、今アリストテレスの理論は高校では教えられていません。一方で、量子論以降もニュートン力学は依然として価値を失って いません。なぜならば、スケールが日常的なものであれば、アイザック・ニュートン(1643-1727)の理論は正しいからです。

 マックス・プランク(1858-1947)に始まる量子力学の萌芽はニュートンによって確立されてきた世界観を打ち壊すものでした。量子力学、相対論の2本立てで進められてきた現代の物理学は相当な進捗があったとはいえ、ニュートン力学に見られていた鮮やかな完結を見ることはまだできていません。相対論的量子論、つまり場の量子論以降、素粒子などの分野では議論が絶えません。

 ここにきて、物理学でも心理的な要請とも見るべき現象が観察されてきます。不確定性や波動関数の収縮という事実は、もはや自然サイドだけの問題ではなく、人間サイドの問題、つまり認知などの問題も関わってくるほどおおごとです。これらのことを踏まえて、物理学と心理学が共通して扱わなくてはならない問題がでてきます。心理学はこの文脈の中で位置づけられなくてはなりません。

 しかし、現在の心理学の状況を考えると、量子論まわりで考察していくよりかは、ニュートン力学が生まれた文脈を考えることで、物と心の対比、また物理学と心理学の対比を考え、何かヒントになることを探すのが基本的ではないかと思います。それによって、ニュートン力学のレベル、つまり哲学的なことが法則化される段階まで心理学が発展しないことには、量子論以降の物理学と心理学の共通項の問題を解決することは難しいと思われます。

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2008.06.02

記憶と言語

この記事は哲太が書きました。

 記憶には①認知性記憶という、いわゆる頭でおぼえる記憶と、②動作性記憶という体でおぼえる記憶があります。認知性記憶はエピソード記憶と意味記憶に分けることができ、言語における役割で言えば、文字から単語の意味を関連付けしたり、文章を構文で解釈したりするところがこれに当たるでしょう。あくまで、このときに想起されるものは文字列のようななものが掘り起こされたものだと考えます。

 それに対して、ネイティブにしか分からない言語の感覚のようなものが存在することは、みなさん経験されていることだと思います。田園風景というものは日 本には在るかという話では無いですが、”もののあはれ”の持つ独特の哀愁と情緒を体感できるのは、日本人の持っている固有の文化的な感覚だと思います。
 僕は一度、イギリス人に「色は匂へど散りぬるを・・」を英語で説明しようとしたことがありましたが、これは大変難しいです。

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